渡辺芳夫様、はじめまして。
東北本線537レについては、すでにクモイ103様からコメントがありましたが、
時刻表および昔の航空写真から補足させていただきます。
ネット上で見ることができる昔の航空写真があるのですが、ヨンサントウ前
ではありませんが、昭和44年・50年・51年の沼宮内駅周辺の航空写真を見て
みますと、駅の東側(現在の新幹線の駅舎あたり)に側線(留置線)が3線
あることを確認できますので、クモイ103様の述べられている「構内入換運転で
引き上げる場面」というのは、十三本木峠側に少し進んで停車し、推進運転
状態で駅構内の側線(留置線)へ移動するという事だと思います。
また、昭和42年10月号と昭和43年10月号の時刻表から、盛岡−沼宮内間の
朝の列車を見てみますと、
昭和42年10月号
535レ 盛岡始発 盛岡発6:00−沼宮内発6:58 青森行き
537レ 盛岡始発 盛岡発7:18−沼宮内着8:09 沼宮内止まり
539レ 一ノ関始発 盛岡発7:50−沼宮内発9:00 青森行き
昭和43年10月号
537レ 盛岡始発 盛岡発6:30−沼宮内発7:16 青森行き
539レ 盛岡始発 盛岡発7:10−沼宮内着7:53 沼宮内止まり
541レ 一ノ関始発 盛岡発7:50 好摩(8:18着)止まり
となっており、運用的にはヨンサントウ前の537レが青森まで延長されたわけ
ではなく、列車番号が変更になり、ヨンサントウ後は539レになったようです。
また、クモイ103様の書き込みでは折り返しの沼宮内始発の上り列車はない
とのことでしたが、時刻表を見ますと
昭和42年10月号
46レ 沼宮内始発 沼宮内発17:28−盛岡着18:20 北上行き
昭和43年10月号
46レ 沼宮内始発 沼宮内発17:40−盛岡着18:20 北上行き
がありまして、さらに前述の航空写真を見ますと、どの年代の写真においても
沼宮内駅構内(側線)に4両程度の客車編成が留置されているのを確認する
事が出来ます。
航空写真については、いずれの写真もヨンサントウより後ではあるのですが、
前述のとおり、ヨンサントウ前後どちらにも、朝7時台に盛岡始発−沼宮内
止まりの列車があり、夕方18時頃に沼宮内始発−北上行きの列車が存在する
ので、朝の列車で到着後、いったん十三本木峠側に引き上げ、側線に転線して
夕方まで留置され、夕方の沼宮内始発の列車で盛岡方面に戻るといった運用
であった可能性が高いと思われます。
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