なはにぃー様
ホシ3307について、あまり詳しくは無いのですが、ホシ3307・マニMB-3201の
両車とも戦後の連合軍専用客車で、ホシ3307は軍番号3300番台の部隊料理車、
マニMB-3201は軍番号3200番台の郵便車となります。
軍番号3300番台の部隊料理車は、兵士に給食を行うための車両で、車内に
大型レンジ・長机(配膳台)・流し台・冷蔵庫等を装備し、1両当たり32名分の
給食を行えたようです。
本来は貨車であるワキ(182〜285)を改造した車両で、ホシ3307は元ワキ225であり、
一般的には軍番号3307、車両番号はホシ867、軍名称はPUEBLOとなっていたようです。
軍番号3200番台の郵便車は、荷物車を使用して袋単位で輸送を行う軍事郵便車であった
ようです。
また、MBは車内が郵便・荷物合造車であることを示しています。
マニMB-3201は元カニ37 7で、連合軍専用客車においては郵便車では唯一3軸ボギー台車
装備の車両となります。
また、列車としての急行十和田は、元連合軍専用列車の「ヤンキー・リミテッド」が、
昭和27年4月の日米講和条約発効を期に、日本人も乗車できる急行列車となった特殊列車
であるため、昭和29年時点でも連合軍専用客車を連結していたと思われます。
参考文献
知られざる連合軍専用客車の全貌(JTBパブリッシング)
鉄道史を彩る十五の名場面 昭和を走った列車物語(JTBキャンブック)
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