倶楽部メモ:客車倶楽部過去ログ集:客車列車の旅
倶楽部メモSP
変な北陸線のオハ35
茶塗りでありながら窓枠はアルミサッシのオハ35


倶楽部メモ(195) 平成15年 4月21日〜 4月28日

投稿者 やまだ
投稿日 4月28日(月)01時20分33秒
タイトル 変な北陸線のオハ35・・・

皆様こん**は。

磐越東線の『新緑あぶくま号』へ出撃された皆様はお疲れ様でした。
今日は良いお天気になったようでよかったですね。
久々の旧客の運転でしたから、私も出掛けたかったのですが・・・
連休前後は仕事が忙しいのと、よりによって親知らず(親不知?どっち?)
が痛み出してしまい鎮痛剤と化膿止めを飲みのみ痛みをごまかしています。

前置きが長くなってしまい申し訳ありません・・・
本題なのですが、この土日に地元の古書店協会の古書市が開催されまして
1982年5月号のRP誌・No.403を購入しました。
この頃のRP誌の特徴で巻頭には写真展の入賞者の作品が掲載されているの
ですが、その中で北陸本線滑川付近の立山をバックにチュ−リップ畑を行く
247レの写真に一瞬で目が止まりました。それは編成中2両目のオハ35
と思しき車輌(窓枠から判断して)が茶塗りでありながら窓枠はアルミサッシ、
洗面所窓が大窓Hゴムの様なのです!?写真は風景写真の様な綺麗な写真
でして車輌がそれほど大きく写っていない事や列車が少々ブレている為に
形式・車番等の表記類や台車の軸受け部がTR23Hに改造されているかは
判別出来ないのですが、側窓は全てサッシ・側扉は35系用の原型扉・茶塗り・
丸屋根・Hゴム大窓で白色ガラスの洗面所窓(他の窓枠との大きさの違いから判断して)
の5点が判別出来ます。

ここまで近代化改造をやっていたら普通は青15号塗装になる筈なのですが・・・
私は北陸の客車には知識が無いもので該当車輌は何か皆目見当が付かないのですが、
御存知の方がいらっしゃいましたら御教示下さい。それでは・・・


投稿者 クモイ103
投稿日 4月28日(月)09時49分49秒
タイトル Re:変な北陸線のオハ35・・・

 ご乗車の皆様、車掌様、ずいぶんご無沙汰してしまいましたm(_ _)m。
しばらくROM状態のクモイ103でございます。

>やまだ様
 ご指摘のオハ35の写真、私は手元にないのですが、可能性として、
「近代化改造工事」を受けておらず「体質改善工事」のみ受けたものではないでしょうか。
 塗色規程では、オハ35は「近代化改造工事を施行」したら青15号とすることになっています。
従って、「近代化改造…×」→「体質改善…○」という車両なら、
規程上はぶどう色2号が正しいことになります。

 当掲示板の過去ログにもありますが、昭和30年代から40年代前半にかけて行われた
「近代化改造工事」は内装の更新が主体で、アルミサッシ化改造は必須項目ではありませんでした。
例えば、スハフ43 1〜3は、昭和35年の「はつかり」気動車化で特急運用を離脱後に
近代化改造を受けましたが、窓枠は改造されず、
昭和40年代に急行「夕月」→「日南1−3号」や「銀河」で活躍した頃もずっと木枠でした。
アルミサッシとなったのは、「銀河」20系化で四国ローカルに転じた昭和50年頃に行われた
「体質改善工事」であったと言われています。


投稿者 車掌@仙コリ
投稿日 4月28日(月)11時51分56秒
タイトル Re2:変な北陸線のオハ35・・・

やまだ様
「近代化改造工事」・「体質改善工事」・「アルミサッシ化改造」については、なかなか明確な関係は
つかめませんが、ご質問のオハ35の写真については、クモイ103様のご解答が正しいものと考えられます。

ちなみにジェー・アール・アールの国鉄気動車客車編成表の83年版以前には各車輌の外部塗色や
体質改善工事施車かどうか等が記載されており、体質改善工事施車ながらぶどう色2号の車輌も
そこそこ見受けられます。
該当する1982年のオハ35を調べると8両が該当し、
そのうち北陸本線に使用されていた車輌と配置区をあげると

2040 金トヤ
2046 新ナオ
2601 新ナオ
2957 金トヤ

の4両が該当しますので、問題の写真に写っている車輌は
上記の4両のうちのいずれかである可能性が高いものと考えられます。

話は変わりますが、磐越東線の『あぶくま新緑号』、乗車してきました。
いわき行きはスハフ32、郡山行きはオハニ36に乗車しましたが、やはり旧型客車はいいですね。
スハフ32の近代化されていないニス塗りの車内、オハニ36の白熱灯の雰囲気を存分に堪能してきました。
大井川鉄道以外での旧型客車への乗車は東北本線での現役引退後初めてでしたので約20年ぶりでした。


投稿者 車掌@仙コリ
投稿日 4月28日(月)12時33分34秒
タイトル Re3:変な北陸線のオハ35・・・
自己レスです。
問題のオハ35ですが、丸屋根との事ですので「2957」はなしですね。
さらに、当時の運用表は持っていないのですが、1980年の時刻表をみると247レは福井発直江津行き
となっていて、運用上「金トヤ」の車輌が使われていた可能性が高いものと考えられますので、
「2040」である可能性が一番高いものと考えられます。

倶楽部メモ(196) 平成15年 4月28日〜 5月 3日

投稿者 C58221
投稿日 4月28日(月)18時05分46秒
タイトル サッシ窓
サッシ窓にされていた客車は、内部は化粧版ではなく単にベージュのペンキ塗りの車両が多かったように
私は記憶していますが、みなさんどうですか?
そのオハ35はどうだったんでしょうね。今ごろどうにもならないけれど気になります。
オハニ36に乗車されたとは羨ましい限りです。
そう言えばオハニ3621は気動車客車編成表の資料によりますとただ単に「青」とだけ書かれています。
他の体質改善車は「T」がついているのに
「青」だけというのは外部塗色だけ青で内部はニス塗りだったんでしょうかね。
こういうのはオハフ33や61で見たことがありますが、これも気になるところです。
投稿者のホームページ

投稿者 山電  
投稿日 5月 2日(金)00時12分56秒
タイトル 変な北陸線のオハ35について有難うございました。

皆様こんばんは。

管理人様・クモイ103様・C58221様>

早速のレス有難うございました。
その後、手元の資料でRM誌115号(1993・4)93ペ−ジに掲載されている
オハ35系の資料に、管理人様が記されましたオハ35-2601新ナオの写真を発見
しました。ドア・窓枠等の形状は同じなのですが、写真が白黒の上、注では青15号
表記になっていました・・・(う〜ん、どっちなのでしょう?^^;)
いずれにしましても運用からみて金トヤの2040のようですね。
有難う御座いました。

それとクモイ103様の御指摘の体質改善と近代化改造の違いが徐々に分かってきました
そういえば、四国のオハ41は雑誌等の写真を見ると茶塗りでもアルミサッシ窓でしたね。
益々旧客の奥の深さが面白くなってきました。

C58221様の仰るペンキ塗りの車内ですが、東北線で室内ニス塗り、車体色青15号
のオハ47?43?を見た事がありますし、地元の大宮工場車は結構ペンキ塗りをやって
いましたし・・・中には化粧版に張り替えたモノもいましたし・・・正直良く分かりませ
んよね?私があと10年早く生まれていれば、形態調査表などを作ったと思うのですが、
残念ながら旧客最末期に『鉄』を始めた世代なもので・・・^^;

そういえば以前、旧・国鉄事業用車両名鑑にてアップされていた盛岡のオハフ33にも
アルミサッシ・便所洗面所をHゴムに改造した車輌がでていましたね?
今はリニュ−アルの際に一般型客車は公開されなくなってしまったので残念なのですが・・・
同型で秋田にオハフ33-2400と言う車輌も居たようですから、数は少なくても
そこそこ「重改造」を施した35系客車は全国にいたようですね。


投稿者 D51871
投稿日 5月 3日(土)19時12分44秒
タイトル 青塗色のニス塗り
 私の知る限り、上野乗り入れの高崎線のオハ35、オハフ33(高タカ?)、
常磐線のオハ46、オハ47、スハ43(北オク、水ミト?)にいました。

投稿者 オハ47 2006
投稿日 5月 3日(土)21時27分12秒
タイトル 青塗装のニス塗り
1981年ごろの父親が撮影した常磐線の上野口の写真を見ると
オハ46 2616やオハ47 2321がニス塗りのブルー塗装でした。
盛モカのスハ43 2155もそうでしたが、体質改善は施工されていたようです。

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