倶楽部メモ(681)
平成23年10月14日〜10月24日

被災路線の葛藤 ・ タイのトラン駅


投稿者 雑魚
投稿日 2011年10月14日(金)17時16分5秒
タイトル 被災路線の葛藤
南三陸町など、沿線自治体の復興計画との関連において、復旧の目処が全く立たない
気仙沼線の志津川駅の現在の様子が、本日昼のTV報道で紹介されていました。最も
影響を受けているのは、やはり高校生の様ですね。只でさえ所要時間が余計に掛かる
代行バスでは、朝夕の渋滞遅延を加味すると倍近くを要する様で、思わぬ処で鉄道の
効率性が示された格好です。

関連報道を検索すると、具体的な街造りの叩き台となる土地利用方針図に、震災前の
鉄道経路が反映された大船渡市では、大船渡線の廃止論をも含めた葛藤がある様です。
これは、同船の被災箇所が百数十箇所にも及び、防災上の観点に基く築堤・高架への
移行ないし経路変更に要する費用を、地元では到底、負担できない為で、ある地区の
懇談会では、住民の方が公然と廃止を求めたそうです。

市の復興計画策定委員会では、千年に一度の都市再生を契機に、公共交通のあり方を
見直すべき中、鉄道の復旧が本当に必要なのか、という懐疑的な意見も出た様ですね。
委員を務める地元紙の代表は、大船渡線での通学経験を踏まえつつ、存続を主張する
人達が普段は鉄道を利用していないと、郷愁論を戒め、復興予算を優先すべき事案は
他にあるとして、小回りが効く代替バスや、陸前矢作駅でのP&Rを提案しています。

震災前の一日当たりの利用者数は 大船渡駅が 50名以下、盛駅が 300名少々となれば、
件の主張も頷けますが、勿論、上記における代替バスの弊害や、観光資源性を理由に、
存続を主張する意見も多い訳で、富山ライト・レールの事業策定に与した京大教授は、
マイカーによる観光客の行動半径を 300kmとする観点から、重要な社会資本でもある
鉄道は、採算性で徒に存続を論じるべきではなく、国を挙げての利便性向上の対策が
肝要であると説いています。大船渡線の去就は、三陸鉄道南リアス線の存在意義にも
関わる事だけに、今後の動向は要注目ですね。

災害といえば、タイの洪水は、首都でも深刻化しつつある と聞きますが、XD1様は、
大丈夫でしょうか?



投稿者 ED76109
投稿日 2011年10月16日(日)08時19分14秒
タイトル 「鉄雑感」あれこれ
 おはようございます。「ED76109」でございます。

 雑魚様
 >重要な社会資本でもある鉄道は、採算性で徒に存続を論じるべきではなく

 小生、「日高勤務」時代に、
高校生の通学手段だった「鉄路」の廃止に係る影響性が論じられた「会議」に出席したことがありました。
結論は、今回の「南三陸町」と同様のもの。
「郷愁論」では、とても存続できない地方の「経費負担」と厳しい「JR北海道の経営状況」。
しかし、一方「転換バス」では厳冬期の地吹雪に「定時運行確保」は困難であるという現実。
蛇足ですが、「JR北海道」は発足以来「鉄道部門の収支」が、一度も「黒字」になっていないのであります。
先日の「いわみざわえきまる」のトークの折、国鉄OBの方々からは、
「300億も新幹線に注ぎ込むのなら、同じ額を在来線のスピード化に注ぎ込めれば」と仰っておられましたが・・・。
「マロネロ38様」のお言葉ではないですが、「分割民営化」はどうだったのでございましょうか。


 さて、話題を変えて。昨日の民放の夕刻ニュースで、「スカ色113系」のサヨナラ運転が報道されておりました。
何でも「津田沼」から「長野」までの臨時レとして、「鉄の先達」の皆様方が「113系4連」の最期を見取られたようで、
「お茶の水」付近を走行する雄姿に小生釘付け。
鉄乙女の「通学の時に乗っていたんですよね・・・。」の感涙を交えた一言。
「津田沼」出発の折は、「ご苦労さん」「ありがとう」のかけ声も聞こえ、
また一つ昭和が姿を消したのかと、小生感傷的な面持ちでありました。


 長々と「EC」の話題で失礼致しました。以上、「昭和の幻影」を忘れられない「中年客車鉄ちゃん」でありました。



投稿者 クモイ103
投稿日 2011年10月16日(日)10時18分30秒
タイトル 房総のスカ色113系
>ED76109様

> 「スカ色113系」のサヨナラ運転が報道されておりました。

地元ネタですのでちょっと反応します。
房総ローカル電化の尖兵はぶどう色の73系でしたが、ロングシート・トイレ無しでブーイングの嵐。
その後まもなく投入された113系によって、新性能化と共に車内設備も気動車時代以上に改善したのでした。
以来長らく房総の“顔”として走り続けてきた113系ですが、
京浜東北線から捻出された209系に世代交代して、舞台を去って行きました。
209系は、73系の教訓を踏まえて?一部セミクロス・トイレ付きに改造した2000番代・2100番代となっています。

千葉駅ではついこの間まで、右を向いても左を向いても113系が目に入りました。



写真上:内房線経由と外房線経由で同じ安房鴨川の行き先を掲げた113系同士が並んで発車を待つ光景。
方向幕の地色が青が内房、赤が外房です。



写真中:4連と6連を組み合わせて8連・10連を組む複雑な運用のため、
一日中増解結作業が見られたのも千葉駅名物の光景でした。
増解結は209系にも引き継がれていますが、貫通幌を繋ぐ作業は過去のものに。



写真下:ちなみに一時は113系の後継車と目された211系ですが、9月一杯で内房・外房線系統からは撤退し、
残る総武・成田線系統からもじき姿を消すと思われます。
こちらは中央東線の115系の置き換えに回る話がだいぶ前からありますが、今のところその動きは始まっていないようです。



投稿者 雑魚
投稿日 2011年10月16日(日)10時20分0秒
タイトル DJ誌 11月号について
▼ED76 109様:
> 昨日の民放の夕刻ニュースで「スカ色 113系」のサヨナラ運転が報道

昨日、購入したDJ誌によると、八月末を以て、定期運用から離脱していたのですね。
千葉支社では既に、後継の 211系も置換対象となっていますが、これらの後継形式に
充てられたのが 209系。奥羽・羽越線に 701系が導入された当時の葛藤の再来かとも
感じましたが、先頭車に限り、セミクロス・シート化の対策が取られるそうです。

同誌では、羽越線経由で長野に廃回される秋田 583系も、紹介されており、国鉄型の
淘汰が本格化しつつある印象ですね。この結果、観梅列車として水戸に来た事もある
仙台 583系が、秋田に配転された様で、我が行動半径内での撮影機会も失われました。
そうと判っていれば、磐越西線「あいづライナー」東北線「シュプール蔵王」回送等、
どうにか都合をつけて、もう少し記録を残しておくべきでした。

なお、同誌では中国高速鉄道の特集記事もあり、きむたお様のレポートで御馴染みの
構図(上海市内の複々線区間の俯瞰)もありました。有名スポットなのですね。




投稿者 XD1 at Phuket
投稿日 2011年10月21日(金)00時53分45秒
タイトル タイのトラン駅
 おひさです。タイに住むコテコテ日本人です。タイ南部のトラン駅へ行く機会があったので、写真を出します。

 トラン線は、1日2往復。

  バンコク〜トラン が1往復
  バンコク〜トラン〜カンタング  が1往復

でして、上のトラン終着の列車が停まっていました。朝着いて、夕方バンコクへ向けて出発するものです。

 残念ながらこれには日本製の客車、ブルートレインは連結されていませんでした。
連結されてて空席があれば、切符を買って乗ったと思いますけど。




投稿者 XD1 at Phuket
投稿日 2011年10月22日(土)00時12分37秒
タイトル HITACHI
 これが先頭の機関車ですけど、日立製のようです。
3枚目は2枚目の中央部の拡大ですが、文字をはっきりと浮き上がらせるために色調を変えています。




投稿者 ED76109
投稿日 2011年10月22日(土)23時10分59秒
タイトル 修学旅行の季節です
 おばんでございます。「ED76109」でございます。

 クモイ103様及び雑魚様

 113系に係る御教示ありがとうございます。
房総方面の後継車両が「京浜東北線から捻出された209系の2000番代」ですか・・・。
「京浜東北線」は「ブルー103系」のイメージしかない小生には、気の遠くなりそうな話であります。


 さて、小生の勤務校は昨日、「修学旅行の自主研修の指導会」が実施されました。
今年は授業等、ほとんど接点のない学年であることから、のんびり構えております。
しかし、担当業者氏は昨年と同様であり、チーフのM氏が早速ご挨拶にいらっしゃいました。
今年は「震災」の影響から、本道の修学旅行は「関西」のみというパターンが大部分だそうであり、
関東はスルーされているとのこと。今回も色々と「戯言」が聞けました・・・。

 1 北海道の見学旅行添乗員が、「運賃計算のために絶対に名前を覚えている駅」があるという話を聞きました。
「何処だと思いますか」というM氏の質問に、小生見当がつかなかったところ、明解な答えを頂くことができました。
「『山科』ですよ。北陸回りにせよ、トカホセ回りにせよ、『札幌市内』発で『山科』まで下り、
折り返しで『青森』までの一筆書きの片道(乗車券)にする。
そして、『青森』から『札幌市内』までの片道で発行していたんです。
だから、私らくらいのベテランだと、『山科』を知らない者はもぐりの添乗員ですね。
でも最近じゃ、『ハザ』だとか『ハネ』とか言っても、何のことだか分からないのもいますしねぇ・・・。」と一言。
本道の高校の修学旅行も、鉄道で海峡を越えなくなって早10年が経過しています。


 2 「日本海」や「エルム」を使用しなくなって、寝台レの修学旅行は完全に姿を消したものと思っていたのですが、
一部の「定時制高校」ではまだ記念のような形で、「北斗星」に乗車するプランが偶に希望されるのだとか。
しかし、「JR」の反応はあまり芳しくないようです。
「先日も、とある道南の高校が、『函館』から『北斗星』で『上野』までのプランを希望したようでしたが、
一般客の方のことを考えると、なかなか・・・」とM氏。
確かに、夜中に騒いで迷惑を掛けてしまってはと、考えることは当然ですが、
旅のマナーや楽しさを教えることも大切と考える小生にしてみれば、如何ともしがたい想いが致します。


 3 ついに「300系」の廃止がニュースになりました。M氏に言わせれば「当然です」とのこと。
「京都」から「東京」、若しくは「京都」から「広島」の移動の際でも、
修学旅行生であっても「700系」乗車が至極当然なのだそうであります。
小生の世代であれば、「0系こだま」が修学旅行では定番でありましたので、
「700系ひかり」の乗れるとは隔世の感であります。
「しかし、『富士山』はどの高校さんでも生徒さんは期待しているようで、
『静岡』辺りから『富士山はまだですか?』と必ず声を掛けられます」とM氏は笑っておられました。
今も昔も、「富士山」は修学旅行には欠かせないようであります。


 長々と失礼致しました。以上、今年は「お役御免」の「中年客車鉄ちゃん」でありました。



投稿者 マロネロ38
投稿日 2011年10月23日(日)09時32分27秒
タイトル 日立=DF90
XD1 at Phuket様:
なんだかDF90の面影がある前面ですね?角張っては居ますが。
SGが無かったので早く廃車になりましたが、機関士には好評だったDF90が、SG付きで
量産されなかったのが惜しいです。

ED76109先生:
今年は関西行き駄目ですか?マンボウと弁天町来年に持ち越しで??
山科は言われてみればそうですね。山科−大阪間単純分岐の往複、函館−札幌片道ですか?
短区間ですが、周遊券華やかなりし頃新潟へ寄りたくて、カレチから新津−新潟間単純
分岐を切って貰った事が有りました。



投稿者 XD1 at Phuket
投稿日 2011年10月24日(月)00時28分52秒
タイトル 客車
 こんなんでした。ハジャイでも見かけた事のあるタイプばかり。

 1輌、2人個室のエアコン1等寝台がありました。
それ以外では、エアコン2等寝台、エアコン無し2等寝台、エアコン無し3等座席、食堂車など、
バラエティに富んでいます。

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マロネロ38さま

 レスを受けてDF90の画像を検索しました。そうですね、確かに面影がありますね。
 この列車は、ホームから離れた待避線(という言い方で良いのかな)に入っており、
ホームから見た範囲では型式等のプレートが分かりませんでした。
唯一「HITACHI」だけが読みとれたんです。あの写真以上の事は、残念ながら分かりませんです。




 
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