倶楽部メモ:客車倶楽部過去ログ集:客車列車の旅

倶楽部メモSP
妻面のテールライトについて
スハフ12・スハフ14・オハネフ25・スハネフ14形妻面(トイレのある側)のテールライト


倶楽部メモ(482) 平成21年 1月 6日〜 1月 8日


投稿者

関西の鉄道ファン

投稿日

2009年 1月 6日(火)22時50分38秒

タイトル

妻面のテールライト

初めまして。関西の鉄道ファンと申します。
一つ質問したいことがあるのですが、
スハフ12・スハフ14・オハネフ25・スハネフ14形の妻面(トイレのある側)に
テールライトがありますよね。
あれは何のためにあるのでしょうか?そして使うことはあるのでしょうか?


投稿者

青列車

投稿日

2009年 1月 8日(木)00時42分8秒

タイトル

Re:妻面のテールライト

>>関西の鉄道ファン様
あくまで推測に過ぎませんが…
お問い合わせの連結面側のテールライトですが
やはり必要に迫られて設置されたものと思われます。
あれはおそらく1970年代前半の頃だったか?
関西〜九州間のブルトレで14系を使用した列車でしたが、
何らかのトラブルがあって急遽差替えたのか?
編成端のスハネフが逆向きに繋がっているものを見かけたことがあります。
車掌室側が隣の車輛とつながり、トイレ側が最後尾になっていました。
そこにテールライトらしいものは見当たらなかったように思います。
(もっとも夜中に遠方から見ただけなので
或いは引っ掛け式の赤円板があったのかも知れません)
電源エンジンを持つスハフ・スハネフの場合、万が一の時予備車と差し替える際、
切羽詰っていれば車輛の向きに贅沢を言えない事もありましょうから、
トイレ側にもテールライトがあると助かります
(ブレーキ配管も給電回線も、
車輛の向きは関係なくつなげるので運転には支障なし)。

また、オハネフ25も100番台では編成の分割の際、
トイレ側が編成端になって引き上げて行きます。
そのまま本線上を走ることは普段は無いとしても
そこに後部標識が欲しくなったのでは?

更に推測をたくましくすれば?
当時の国鉄の労使関係も影響していたのではないでしょうか?
労働組合から指摘があったなら無視も出来ません。
たとえ滅多な事が無い限り使う事の無いパーツであっても、
万が一の際の余裕・冗長性を持たせておかないと
安全性に問題ありなどと言われては反論できますまい。

(丁度蒸機のシールドビーム副灯や
サロの回送運転台の前後部標識灯のような感覚なのでしょう。
後者はともかく前者は労組側の提案によって付けられた由。
交流架線下での前部標識灯の電球交換の危険性排除との事で
北海道や東日本では採用されましたが、
九州や北陸地方では採用されていません。
同じ交流架線=周波数の違いはありますが=があるのですが
何故だったのでしょうね?)

或いは?在来型の緩急車=オハフ33やスハフ42など=では
前後とも装備しているからこれに倣えという事だったのでしょうか?
もっとも在来一般型に於いては運用の都合で
どっち向きででも編成の端っこになっていましたので
前後に装備していないと不都合だったのでしょう。

裏付けの無い話で恐縮です。

添付画像は2009(平成21)年01月06日下関駅で撮影した
スハネフ15-20のトイレ側妻面です。
検査表記を狙ったカットなのでテールライトは半分しか写っていませんが
関連画像として紹介します。

投稿者のホームページ


投稿者

Yokoyama

投稿日

2009年 1月 8日(木)08時27分14秒

タイトル

Re2:妻面のテールライト

遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします。

>>関西の鉄道ファン様
はじめまして。少し興味がありましたので手持ちの資料で調べてみました。
車両に関する基本的な事項は国鉄の場合、全て規程によって定められています。
ご質問のテールライトに関する件ですが、「車両構造基準規程」の第94条に次の
ように記載されています。

(以下引用)

車両には、次に掲げるところにより尾燈(赤色燈)及び尾燈掛を端バリ上部側寄り
(2個の場合は両端が水平になるよう)に取り付けるものとする。

(引用終り)

この文章の下に表があって、客車(緩急車・郵便車・荷物車)は
尾燈・尾燈掛を「両端に2個ずつ」と定められています。
さらに特急形客車(荷物車・緩急車)及び職用車(マヤ20)は
尾燈は一端に2個、尾燈掛は両端に2個ずつとあります。

ここにある特急形客車とは明らかに20系客車を指しており、
実際にマニ20やナハネフ22などは規程通り
一端にしかテールライトが設備されていません。

しかし、ご質問の14系や24系も車両称号基準規程によって
「特急形客車」と定められていますので、
尾燈は一端でも規程上は問題なかった気がしますが・・・。
しっかりと20系のみ例外と定めていた方がわかりやすかったと思います。

投稿者のホームページ


投稿者

かじ

投稿日

2009年 1月 8日(木)12時13分3秒

タイトル

Re3:妻面のテールライト

いつもはROMをしており、たま〜に書き込みをさせていただいております。

12系客車がローカル運用に就いていたころ、
スハフ12(あるいはオハフ13)の切妻面が、
編成端になっている列車を見たことがあります。
乗務員室を少しでも編成の中央に寄せて、無人駅での車掌によるドア扱いや、
集札等の便宜を図ったのかな、と想像しています。

オハフ50,51は両端に乗務員室及びテールライトがありますが、
同様に、編成の中間で車掌業務を行う目的があったのではないでしょうか。


投稿者

かじ

投稿日

2009年 1月 8日(木)12時36分23秒

タイトル

Re3:妻面のテールライト(追記)

ちょうど頃合いのサイトがありました。
「モデルショップさがみ」さんのブログ「ガラクタ雑談室」
(トップページ)
http://sagami-m.cocolog-nifty.com/garakuta/
(当該ページ)
http://sagami-m.cocolog-nifty.com/garakuta/2008/02/post_8d8d.html


投稿者

クモイ103

投稿日

2009年 1月 8日(木)18時59分42秒

タイトル

Re4:妻面のテールライト

 こんばんは。面白い話題なので参加させて下さい。
 私も、yokoyama様の言われるような「規程」がらみの措置ではないかと思います。
そこでyokoyama様にお尋ねしたいのですが、
お手元の「車両構造基準規程」はいつの時点のものでしょうか?
 「車両称号…」や「車両塗色及び標記…」などの規程類は、
けっこう頻繁に小改正が行われていましたよね。


投稿者

関西の鉄道ファン

投稿日

2009年 1月 8日(木)19時53分42秒

タイトル

妻面のテールライト

皆様、質問にお答えいただきありがとうございます。
スハフ12以外は特に意味も無いのに付いていたって感じですね。


投稿者

Yokoyama

投稿日

2009年 1月 8日(木)22時27分40秒

タイトル

Re5:妻面のテールライト

>>クモイ103様
こんばんは。手元にあった「車両構造基準規程」ですが、
昭和41年12月10日工達12号を元として
昭和50年3月10日工達5号で改正されたもののようです。
仰るように小改正は頻繁に行われていますね。

投稿者のホームページ


倶楽部メモ(483) 平成21年 1月 8日〜 1月12日


投稿者

クモイ103

投稿日

2009年 1月10日(土)09時35分22秒

タイトル

Re6: 妻面のテールライト

yokoyama様
ありがとうございます。昭和50年という事は14系・24系の登場後ですね。
つまり、スハフ14など「両妻面に尾燈がある特急形客車」が存在したのに、
規程を20系時代のままあえて改正しなかった…
ということになるのでしょうか。謎ですね。

余談ですが、大宮のマイテ39 11も、
展望デッキと反対側に尾燈が設けられています。
西日本のマイテ49 2は確認していませんが、
昔の写真を見ると他の展望車もだいたいついている様です。
もっとも、昔は回送で逆向き最後尾となるケースが実際にあったようなので、
ちゃんと意味があったのでしょうね。


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